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山内 通則*; 西谷 健夫; 落合 謙太郎; 森本 裕一*; 堀 順一; 海老澤 克之*; 河西 敏
JAERI-Tech 2002-032, 41 Pages, 2002/03
ITER(ITER-FEAT)真空容器内の中性子モニターの開発を目的として、12mgの二酸化ウランを用いたマイクロフィッションチェンバーとウランのないダミーチェンバーを製作し、性能試験を行った。基本性能として、MIケーブルを取り付けたダミーチェンバーの真空リーク率、チェンバー内の導体と外側容器の絶縁性能、50Gまでの加速度に対する耐性はいずれも設計要求条件を満たした。線に対する感度試験は日本原子力研究所高崎研究所のCoガンマ線照射装置によって行った。それによれば、ITER-FEATブランケット背後の環境で、線に対する感度は中性子に対する感度の0.1%以下と評価できた。また14MeV中性子に対する検出器の応答は東海研究所の核融合中性子源(FNS)によって試験した。その結果、20(室温)から250までの範囲で計数率と中性子束の良好な直線性が確認できた。遮蔽体がある場合の検出器応答は遮蔽ブランケットの模擬体を用いて試験を行い、MCNP計算の結果と良く一致したデータが得られた。それによると中性子の減速により検出器の感度は上昇するが、遮蔽体の変動による感度の変化は小さい。結論として、本マイクロフィッションチェンバーはITER-FEATの中性子モニターとして充分な性能を有することがわかった。
星 龍夫
JAERI-M 86-157, 35 Pages, 1986/11
線源を2分割し、適当な間隔をおいて配置すると効率的で均一な照射を行なえることを実証した。またCo-60線状線源を中心におく円筒型照射装置及びCo-60平板線源によって照射するコンベア照射装置の照射性能を高めるため線源間隔の最適地を求めた。
佐藤 彰; 木暮 広人; 加藤 久
JAERI-M 9817, 27 Pages, 1981/11
がんの治療に使用されるIr密封小線源製造のための技術開発を行った。1980年10月、ヘアピン、シングルピン、シードの定常生産とリボン、シンワイヤの試験頒布を始めた。線源製造のために行った技術的検討および製造方法を記述した。Ir線源製造に先立ち、各種ターゲットの自己しゃへい効果、放射能測定法、放射能分布測定および表面汚染検査などの検討を行ない、その結果に基づいて製造を実施した。ターゲットは肉厚0.1mmの白金管で被覆した白金-イリジウム合金線を使用した。JRR-2、JRR-3、JRR-4を用い臨床に必要な放射能であるヘアピンの20mCi、シングルピンの10mCi、シードの1mCi又は3mCi、シンワイヤの0.22mCi/mmを得た。リボンはシード数(6~12個)に応じて6mCiから12mCi又は9.6mCi~19.2mCiを得た。各線源は放射化学的純度、表面汚染度などの測定結果から、充分治療に適用できるものであることを確認した。
今井 和彦; 飯島 敏哲; 角田 道生
JAERI 1189, 43 Pages, 1970/07
放射性雲からの線被爆量を評価するために、電子計算機による照射率計算方法を開発し、広範囲にわたる照射率分布を求め、従来あまりあきらかでなかったいくつかの特徴を知ることができた。本報では、この計算方法を使い、さらにこれらの特徴を基礎にして、照射分布を実用に便利なようにまとめた。濃度分布は一般ガウス型のものとし、拡散パラメータ(、)はPASQUILLの示す値に合うように定式化されている。まとめられている計算図は、(1)全大気安定度に対する風上、風下軸上の照射分布、(2)代表的安定度(不安定、中立、極安定)に対する横軸方向の照射分布、(3)最大照射量とその出現地点の放出高、安定度に対する関係、(4)照射率の線エネルギー依存性などである。